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好きな人の子どもが欲しい、そう思う女性は少なくないですよね。
さらに一昔前だと、跡継ぎが欲しいと願う両親の意向などもあり、男の子が欲しいと願われることも珍しくありませんでした。

今、ちまたには男女の産み分け方に関する情報があふれています。
そんななか、デューク大学の研究者らが、最初に生まれる子どもが女の子の場合、その夫婦にはある特徴があるという調査結果を発表しました。

それは、夫婦関係がよくないということ。
一体、どういうことなのでしょうか?

 

 

 

 

■女の子が生まれると離婚率が高くなる?

アメリカではよく、最初に生まれる子どもが女の子の場合、その夫婦が離婚する確率が高くなるといいます。
それは、夫や周囲が男の子の誕生を願うものの、結果生まれてきたのが女の子であるため、それが原因で不仲になるから、と考えられてきました。

なんだか、徳川時代のお世継ぎ問題みたいですよね。

ですが、研究チームがアメリカ全土で長期的におこなわれた「National Longitudinal Survey of Youth」という調査データを分析したところ、女の子が生まれて夫婦仲が悪くなったのではなく、誕生する前からすでによくなかったということが分かりました。

つまり、女の子が生まれたから夫婦関係が悪化したのではなく、夫婦関係が悪化していると女の子が生まれる傾向があるというわけなんです。

 

■どうして女の子が生まれるのか

関係が悪化している夫婦から女の子が生まれる理由として、研究チームは胎児が“自分の誕生を守っている”のだといいます。

夫婦関係が悪化していると母体は大きなストレスにさらされます。
そして、妊娠を維持するのに必要な女性ホルモンが低下。
ストレスに弱い男の子の胎児では妊娠を維持できない場合があり、結果としてストレス耐性の強い女の子が生まれる確率が高くなるのだといいます。

とはいえ、この研究には疑問点もあります。
はたして夫婦関係の悪化だけで妊娠に影響するほどのストレスがでるのかどうか……。

 

ただいずれにしても、夫婦関係が悪くていいわけはありません。
出産後の育児は、夫婦が協力してこそ成り立つもの。
早いうちに仲直りしたいものですね。