経団連の「新卒採用に関するアンケート」で、企業が選考でもっとも重視するのは「コミュニケーション能力」で、10年連続の1位となったが、『わが子に伝える『話し方』の技術』著者で

話し方研究所会長の福田健さんによれば、年々“コミュニケーション未熟児”の若者が増加しているという。

そこで福田さんが子供の話し方センスを磨くコツ6か条を教えてくれた。

 

 

 


【挨拶を疎かにしない】
 声をかけられると、人は心地よくなるもの。
エレベーターで階数ボタンの前にいたら「何階ですか?」、買い物をしたらお店の人に「どうもありがとう」と、先に笑顔で挨拶をしてみて。
「おはよう」「いただきます」も、生活の決まりとして欠かさず行いたい。


【“話し合う場”を作ろう】
 旅行に行く、ペットを飼う--家族の事柄は家族全員で話し合って決めたい。
その際
【1】家族会議の日時を決める
【2】自分の意見を言う
【3】相手の話を聞く
【4】反対意見でも反発しない
【5】みんなで決めるなど話し合いルールを決め、子供の意見も取り上げるようにして。


【叱る理由は明示する】
「説明しなくてもわかる」と思い込むのは厳禁。
説明すればわかると考え、なぜそれがいけないのか、叱る理由を説明しよう。
叱る時には、あれもこれも長々と説教するのではなく、できるだけ短く。
劣等感を刺激するような、他の子との比較は慎むこと。


【子供の話を待って聞く】
 口が重い、会話スピードが遅い子の場合、手っ取り早く聞き出したいばかりに、無理に聞き出そうとしないこと。
子供が話し出すまで“待つ”ことも大事。
どうしても話が聞けない時は、自然に話したくなるような場所やシチュエーションに変えて、もう一度聞いてみよう。


【敬語を大切にする】
 子供は“です・ます”の丁寧語を使えるようになれれば充分。
普段から“今の言葉を丁寧語にすると?”と、クイズ形式にして、楽しみながら身につけさせるのもひとつの方法。
家の電話を子供に受けてもらうのは、丁寧語を披露する実践にもなる。


【聞き上手になること】
 忙しいからと後回しにすることが続くと“どうせ聞いてくれない”と子供は思ってしまう。
聞く時は子供の目を見て“ちゃんと話を聞いてるよ”と、態度と言葉で表現を。
内容がまとまっていない時は、いつ・どこで・なぜ…など、助け船を出して考えを整理させると◎。


※女性セブン2014年4月24日号